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2005年 02月 08日

Egberto Gismonti/Alma(1987)

b0007258_22521680.jpgEgbeto Gimontiのピアノが存分に楽しめる大名盤です。
ピアノもギターも超絶なのですが、テクニックという側面では切りたくないです。テクニックなしにはなし得ない音楽なのだろうが、そんなことは二次的な側面に過ぎません。
腕が三本ありそうに聞こえようが、どう演奏しているのか、なんてことはどうでもいいのです。
自作曲に込められた熱情、詩情…まー、長くなるんで改めて。


週末は祖母の葬式に栃木の田舎へと帰りました。
カーステにはAlfred Brendelのシューベルトとシューマン。
特に"クライスレリアーナ"がかなりハマる気分。
あとはこの"Alma"。英語だと"Soul"という意味です。

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栃木はこんなところです。
わたくしは約20年振り。
勿論、車で行くのは初めて。


b0007258_22542573.jpgどちらかというと"Infancia"が似合う風景。
このアルバム、Egberto Gismonti Groupとしては最高傑作といってもいいですね。
ま、これも語りだすと長くなるんで、またの機会に。


とにかく、この"Alma"には最高の曲が最高の演奏で収められている訳です。
寄り添うようにNando Carneiroによるものと思われるシンセや、鳥の声などが入っていますが、ソロピアノアルバムと言ってほぼ間違いないです。
CD化CD再発に伴ってライヴが追加収録されています。(※tokunaga様よりの素敵な情報。EMI盤も探そう! コメント参照)
ラストの"7 Aneis"なんて凄いことになっています。

が、問題はここに収められている"Agua&Vinho"です。
情緒的に過ぎないがパッション溢れる表現でメロディが奏でられるのですが、バックに鐘の音が入っています。
鐘というと標準的日本人としては美ヶ原高原美術館かもしれない。が、わたくしは常々"銀河鉄道999"を想起していました。
確か単行本だと7巻あたりに、「葬送の星」みたいな話がありました。
葬式の悲しい雰囲気が好きで、葬式するために人を殺してしまう…というような星の話。
AC/DCやMetallicaにも鐘の音ではじまる曲はあるが、これらの曲から何らかの情景が浮かぶことはない。

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祖母には10年以上会っていなかった。
こんな空を見ると山本直樹の漫画を思い出したりもする。双子に好かれる葬儀屋の男の話だ。
まー主にエロな場面が楽しみだったのだが。
人は死ぬと燃えて二酸化炭素になって植物の栄養になって…自然に帰って生きている自分につながってくる、なんていう、まぁなんてこともないといえばなんてこともないのだが、そういう話が出てきました。

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時速140kmで走るが、景色はさして変わらない。
普段は同じCD、曲を繰り返し聴くことはほとんどないのだが、スピードを緩めるのも嫌だし仕方がない。
"Lolo","Maracatu","Agua&Vinho"と飛び飛びに再生。

突然思い出した。

銀座鉄道999の映画が公開された頃、当時の国鉄の企画で「銀河鉄道の旅」みたいな旅行があった。
行先不明の旅でSLに乗れて終着地で「999」の映画を見るっていうやつだったと思う。
母と行こうか迷っていたのだが、残念ながら不参加。
受験勉強とかしてたのかなぁ???

後で聞いた話によると、この行先地、祖母の田舎だったらしい。イコール母の実家。
トホホなことに映画が途中で止まってしまうというアクシデントまであったらしい。
「行かないでよかった~」と母は言ったものです。
わたくしはSLに乗りたかったが、母がそう言うと確かに行かないでよかったような気になった。
実際、当時はよく帰省していたし、そういう損得勘定が大人っぽく思えたのかもしれない。

あの頃から祖母はどう見てもおばあさんでした。
死んだ祖母はやっぱりおばあさんだったけど、すっかり小さくなっていました。

今後、この曲を聴く度にこういうことを思い出すことになるのだろうか?
ま、バリバリに仏教な葬式だったんだけどね。
しかも木魚のリズムがヨレヨレでかなり気持ち悪いという。。。

とにかくEgberto Gismontiが最高なことに変わりはありません。
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by k_17g | 2005-02-08 23:59 | 今日のジスモンチ


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